封印されしモヤモヤ感その8
引き継ぐ相手がいないまま4月に。
あと2ヶ月半でどうすればいいのか。。。
途方に暮れた私は部長の上に相談しました。
相手は本部長かつ取締役。
ある接点があり、何かとお話しさせて頂いていた方でした。
私「あの、私の引き継ぎの件なんですが、何かお聞きになっていますか?」
取締役「あぁ、辞めるんだったね。部長が動いてるのは知っているよ」
私「じゃあ、今の状況とか、進展の方は……?」
取締役「それは聞いてないな」
私「そうですか」
取締役「うん」
この言葉を聞き、衝撃を受けた私。
これからどうなるのかという不安が押し寄せました。
私「私、不安なんです。失礼を承知でお話ししますが、部長が本当に動いていらっしゃるのかって」
取締役「いや、でもやってるって聞いてるよ」
私「私のことは相談とかされましたか? 私はお仕事続けたいんですけど」
取締役「……いや」
私「……そうですか」
そこに部長通りかかる。
取締役と私がいるのを見て思い立ったのか、まさかの同席。
私、慌てつつも、火がつき口を開く。
私「あの、今後の私のこと、話し合って下さったんですよね?」
部長「というと?」
私「私不安なんです。申し訳ないんですけど、当初3月に来てもらうはずの方がまだいなくて、残り2ヶ月ちょいで引き継げるのかって、……先輩も不安がってて。今取締役に聞いたら話特に聞いてないって。部長、ほんとに私のこと相談して下さったんですよね?」
部長「しましたよ」
私「どなたとどなたにですか? 社長もですか?」
部長「いや、社長には」
私「じゃあ私社長に直に聞いてみます」
取締役「いや、そんなこと社長に聞くことじゃないから」
私「え…………そんなことですか?」
取締役「?」
私「私と旦那の今後の人生ですけど? そんなことですか?」
取締役「…………」
部長「…………」
私「お二方、娘さんいらっしゃいますよね。もし、娘さんが同じような状況になったらどうしますか?なんて仰るんですか?」
部長「……しゃーない、諦めろって言うわな」
取締役「ごめんな、俺らずっとここにいるから、これ以外の考えできない」
私「でも時代は流れてるんですよ。今まではそうだったかもしれない。でも、その時々に応じて考えるのが必要だと思いませんか?」
取締役・部長「…………」
私「もう一度、考えて下さい。お願いします。」
取締役「わかった」
4月のとある水曜日のことでした。